Ⅰ建築する土地が決まったら現地調査を行い、検討を重ねて設計プランが出来上がります。その後、建物をしっかり支える強度のある地盤なのかを調べる地盤調査を行った後、初めて着工できるようになります。では、ここから基礎が出来上がるまでを順に追っていきましょう。
① 地盤改良の重機
建設予定地が軟弱地盤の場合、住宅の荷重に地盤が耐えられるように地盤補強しなくてはなりません。その為、地面を掘削する重機と、セメントと地盤の土を攪拌させる重機の登場です。
建設予定地が軟弱地盤の場合、住宅の荷重に地盤が耐えられるように地盤補強しなくてはなりません。その為、地面を掘削する重機と、セメントと地盤の土を攪拌させる重機の登場です。
② 柱状改良
重機で掘り下げた地盤にセメントミルクを流し込み、地中で柱形に固めて強度のある地盤にする、最も一般的な地盤改良の工法です。
重機で掘り下げた地盤にセメントミルクを流し込み、地中で柱形に固めて強度のある地盤にする、最も一般的な地盤改良の工法です。
③ 掘削作業
地盤改良が終わったら、次は建物の基礎を作るために土を掘削し、それを平らに仕上げる作業を行います。
地盤改良が終わったら、次は建物の基礎を作るために土を掘削し、それを平らに仕上げる作業を行います。
④ 捨てコンクリート
続いて砕石の上に防湿フィルムを敷き、下地となるコンクリートを流し入れて平らにしているところです。
続いて砕石の上に防湿フィルムを敷き、下地となるコンクリートを流し入れて平らにしているところです。
⑤ 捨てコン完成
コンクリートが乾きました。工事はこの面を基準に進められます。
コンクリートが乾きました。工事はこの面を基準に進められます。
⑥ 型枠
これからより頑丈な基礎を作っていくための下準備として、型枠が設けられました。
これからより頑丈な基礎を作っていくための下準備として、型枠が設けられました。
⑦ 配筋
コンクリートを打ち込む前に、それぞれの鉄筋を『配筋図』を基に設置していきます。建物の耐久性や強度に直接影響する為、設計管理者がしっかりと『配筋検査』を行います。
コンクリートを打ち込む前に、それぞれの鉄筋を『配筋図』を基に設置していきます。建物の耐久性や強度に直接影響する為、設計管理者がしっかりと『配筋検査』を行います。
⑧ 底盤コンクリート打ち
一般に『ベタ基礎』と呼ばれる、底板一面が鉄筋コンクリートになっている基礎を作る為に、職人が丁寧にコンクリートを敷き詰めているところです。
一般に『ベタ基礎』と呼ばれる、底板一面が鉄筋コンクリートになっている基礎を作る為に、職人が丁寧にコンクリートを敷き詰めているところです。
⑨ 立ち上がりの型枠
今度は立ち上がりのコンクリートを打つ為に、立ち上がり部分の型枠を組みます。
今度は立ち上がりのコンクリートを打つ為に、立ち上がり部分の型枠を組みます。
⑩ レベラー
木構造における基礎の立ち上がりの天端を水平にしてくれる材料です。特殊なセメントと混和剤を配合した粉末状のものを水で攪拌してドロッとした液体状にしてから流していきます。
木構造における基礎の立ち上がりの天端を水平にしてくれる材料です。特殊なセメントと混和剤を配合した粉末状のものを水で攪拌してドロッとした液体状にしてから流していきます。
⑪ アンカーボルト
建物が地震や台風などで揺れ動いても基礎からズレない様に基礎コンクリートと土台を固定するためのアンカーボルトです。土台に一定の間隔で設置されます。
建物が地震や台風などで揺れ動いても基礎からズレない様に基礎コンクリートと土台を固定するためのアンカーボルトです。土台に一定の間隔で設置されます。
⑫ 基礎の完成
必要な養生期間を経た後、型枠を撤去すると丈夫で綺麗に整った基礎が完成します。
必要な養生期間を経た後、型枠を撤去すると丈夫で綺麗に整った基礎が完成します。
⑪ 下水道配管工事
台所、水洗トイレ、お風呂などから排水される汚水を排水管を通して下水道管へ流す為の配管工事です。一般に、写真の様な塩化ビニル製のパイプを使用します。
台所、水洗トイレ、お風呂などから排水される汚水を排水管を通して下水道管へ流す為の配管工事です。一般に、写真の様な塩化ビニル製のパイプを使用します。